どうもDimです。

「今回はNAT1」について解説します。

オンラインで対戦や協力プレイを楽しむ際、特定の相手とだけマッチングしなかったり、ボイスチャットが途切れたりした経験はないでしょうか。

その原因の多くは、ネットワークの「境界線」であるNATタイプにあります。

特に「タイプ1」と呼ばれる状態は、通信の障壁を極限まで取り払った理想的な環境とされています。

なぜなら、インターネットの海へ直接漕ぎ出すような自由度が、データのスムーズな往来を約束するからです。

現代の高速通信インフラを最大限に活かすための、この特殊な接続形態について深掘りしていきましょう。

先に結論を言います!

  • ☑️NAT1は外部と直接つながる制限のない通信状態を指す
  • ☑️ゲームの応答速度向上とマッチング不全の解消に直結する
  • ☑️利便性と引き換えにセキュリティ対策の徹底が不可欠となる

快適な通信を支えるNAT1の正体

1. インターネットとデバイスが直結する仕組み

NAT1とは、一般的に「オープンNAT」とも呼ばれ、ルーターによるアドレス変換を挟まずにデバイスが外の世界と対話している状態を指します。

具体的には、プロバイダーから割り当てられたグローバルIPアドレスを、ゲーム機やPCが直接保持している形態を意味します。

例えるなら、関所を通らずに専用の高速道路を使って目的地へ向かうようなイメージです。

このため、外部からのデータ要求に対して瞬時に応答でき、P2P(ピア・ツー・ピア)方式を採用する多くの対戦ゲームで圧倒的な優位性を発揮します。

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2. 他のタイプとの決定的な違い

ネットワークの状態は、大きく分けて3つの段階に分類されます。

タイプ 名称 通信の自由度
NAT1 オープン 非常に高い(制限なし)
NAT2 モデレート 標準的(ルーター経由)
NAT3 ストリクト 低い(厳しい制限あり)

噛み砕いて言うと、NAT2はルーターが門番として機能しており、NAT3は門が固く閉ざされている状態です。

要するに、NAT1は門そのものが存在しないため、どんな相手ともスムーズに握手ができる環境を整えていると言えます。

設定を切り替える具体的なアプローチ

1. PPPoE接続による直接認証

家庭内でこの開放状態を実現する最も確実な方法は、デバイス側でプロバイダーの接続情報を入力するPPPoE設定を行う手法です。

大切なのは、ルーターを介さずにモデムやONUとデバイスを直接、あるいはパススルー機能を使って繋ぐ点にあります。

これによって、ルーターのファイアウォール機能をバイパスし、純粋な直接接続を確立できるようになります。

ただし、この方法は1つの接続に対して1つのデバイスしか適用できない場合が多いため、利用シーンを限定する必要があります。

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2. DMZやポート開放を活用した擬似的な開放

完全な「タイプ1」とは厳密には異なりますが、ルーターの機能を活用して同様の利便性を得る方法も存在します。

例えば、特定のデバイスを「DMZ(非武装地帯)」に設定することで、その機器宛ての通信をすべて素通りさせることが可能です。

あるいは、ゲームが使用する特定のポート番号を指定して開放する「ポートフォワーディング」も有効な手段となります。

これらは、住宅環境や契約している回線の都合で直接接続が難しい場合の有力な選択肢となるでしょう。

通信環境を最適化するメリットと注意点

1. マッチング速度とボイスチャットの安定

この開放的な接続を導入する最大の恩恵は、オンライン上の多人数プレイにおけるストレスの激減です。

データのパケットがルーターで検査される時間が省かれるため、わずかな遅延(ラグ)も許されない競技性の高いタイトルで真価を発揮します。

また、NATタイプが原因で発生する「相手の声が聞こえない」といった音声トラブルも、通信の通り道が全開になることで解消されます。

快適なデジタルライフを追求する上で、この安定感は代えがたい資産となるはずです。

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2. セキュリティリスクへの備え

一方で、障壁がないということは、悪意のあるアクセスに対しても無防備になるリスクを孕んでいます。

つまり、デバイス自体が持つ防御機能を最新の状態に保つことが、以前にも増して重要になるわけです。

PCを利用する場合は特に注意が必要であり、強力なセキュリティソフトの導入やOSのアップデートは欠かせません。

利便性と安全性は常にトレードオフの関係にあるため、必要な時だけ設定を有効にするなどの運用上の工夫が求められます。

2026年のネットワークインフラとNATの関係性

1. IPv6普及による変化

現在、主流となっているIPv6接続では、従来のIPv4で必要だったアドレス変換の仕組み自体が簡略化されつつあります。

そのため、特別な操作をせずともNAT1に近い透過的な通信が可能になるケースが増えています。

しかし、依然として多くのオンラインサービスが旧来の規格に依存しているため、依然として手動での調整が必要な場面は少なくありません。

新しい規格への移行期だからこそ、自分自身の環境がどの方式で繋がっているかを把握する知恵が重要です。

2. 次世代Wi-Fi規格との相乗効果

Wi-Fi 7などの超高速無線規格が登場したことで、無線環境でも有線に匹敵する応答速度が得られるようになりました。

この物理的な速度向上と、NAT1による論理的な通信の効率化を組み合わせることで、かつてない没入感を得ることが可能です。

と言うわけで、ハードウェアの進化を活かしきるためにも、ソフトウェア側の設定であるネットワークタイプを見直す価値は非常に高いと言えます。

NAT1にしないとオンラインゲームは遊べない?

必ずしもそうではありませんが、NAT3(ストリクト)の状態だと、特定の人とマッチングできないなどの制限がかかる場合があります。

多くの場合はNAT2(モデレート)で十分快適に遊べますが、P2P方式のゲームやホストとして部屋を作る際にはNAT1が最も安定します。

設定を変えてもNATタイプが変わらないのはなぜ?

原因としては、マンションの共同回線を使用している場合や、プロバイダー側で通信制限がかけられている可能性が考えられます。

二重ルーター状態になっている場合も多いため、上流のネットワーク機器の設定をまず確認することが解決の近道となります。

NAT1にするのは危険すぎない?

ゲーム機などの専用デバイスであれば比較的リスクは低いですが、PCを直接繋ぐのはウイルス感染などのリスクが高まります。

そのため、常時開放するのではなく、特定のポートのみを開放したり、信頼できるゲームサーバーへの接続時のみ設定を活用するなどの配慮を推奨します。

今日のまとめ

今回は、オンライン通信の理想形である「NAT1」について詳しく見てきました。

この設定は、デバイスをインターネットに直接さらすことで、ルーターによる遅延や制限をゼロにする魔法のような手段です。

ラグの解消やマッチングの安定といった劇的なメリットがある反面、セキュリティという盾を外す行為であることを忘れてはいけません。

ご自身の利用環境とリスクを天秤にかけ、最適な通信スタイルを見つけていくのが賢い選択と言えるでしょう。

みなさんのお役に立てば幸いです。

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