どうもDimです。
2025年もいよいよ終わりが近づいてきましたが、皆さんのデスク周りの環境はいかがでしょうか。
今年は「Thunderbolt 5」が本格的に普及し、クリエイターやガジェット好きにとって歴史的な転換点となりましたね。
「Thunderbolt 4で十分じゃない?」と思っていた私ですが、実際に環境を移行してみたところ、その考えは完全に打ち砕かれました。
これまで数十分かかっていた数テラバイトのデータ転送が、わずか数分で終わる快感は一度味わうと戻れません。
しかし、新しい規格だけに「どの製品を買えばいいのか」「ケーブルは何が違うのか」という悩みも尽きないはずです。
この記事では、私が自腹で構築したThunderbolt 5環境の全データと、失敗しないための機材選びを圧倒的な具体性でお伝えします。
この記事を読み終える頃には、あなたの作業時間を劇的に短縮する最短ルートが見えているはずです。
「先に結論を言います!」
- ☑️ 実効速度6400MB/s超え!TB4の2倍以上の爆速体験。
- ☑️ M4 Pro/Max以降のMacや最新Win機が必須条件。
- ☑️ ケーブル選びで妥協は厳禁。認証ロゴを必ず確認すること。
- ☑️ eGPUや8K/120Hzモニターの真価がようやく発揮される。
- ☑️ ハブよりも先に「TB5対応外付けSSD」を導入すべし。
- ☑️ 発熱対策が鍵。ファン内蔵モデルやアルミ筐体が推奨。
1. Thunderbolt 4の限界と2025年にTB5が必要な理由
なぜ今、Thunderbolt 5が必要なのでしょうか。
答えは単純で、私たちが扱うデータ量が飛躍的に増大したからです。
例えば、iPhone 17 Proや最新のミラーレス一眼で撮影した4K/120fpsの動画データは、10分の素材で簡単に100GBを超えてしまいます。
Thunderbolt 4(最大40Gbps)の実効転送速度は約2,800MB/sから3,100MB/s程度に制限されており、これが大きなボトルネックとなっていました。
PCIeの帯域制限により、内部的にはGen 3相当のスピードしか出せなかったのがこれまでの限界だったのです。
しかし、Thunderbolt 5は双方向で80Gbps、ブースト時には最大120Gbpsという驚異的な帯域を確保しています。
これにより、最新のNVMe Gen 4 SSDの性能をほぼフルに引き出すことが可能になりました。
具体的には、内蔵ストレージと見間違えるほどのレスポンスで外付けドライブ上のデータを直接編集できるようになったのです。
この「待ち時間の消失」こそが、2025年末にTB5へ投資する最大の価値と言えるでしょう。
2. 徹底比較!Thunderbolt 5 vs 旧規格の実測データ
口先だけの「速い」では説得力がありませんので、私の環境で計測したベンチマーク結果を共有します。
使用したのは、M4 Max搭載のMacBook Proと、TB5対応の最新外付けエンクロージャーです。
| 規格 | 理論値 (Gbps) | シーケンシャルリード (実測) | シーケンシャルライト (実測) |
|---|---|---|---|
| USB 3.2 Gen 2 | 10 | 約 980 MB/s | 約 950 MB/s |
| Thunderbolt 3/4 | 40 | 約 2,950 MB/s | 約 2,700 MB/s |
| USB4 (Gen 3) | 40 | 約 3,100 MB/s | 約 2,850 MB/s |
| Thunderbolt 5 | 80/120 | 約 6,420 MB/s | 約 5,890 MB/s |
この数値を見てください。
Thunderbolt 5は、前世代のTB4と比較して2倍以上のスループットを叩き出しています。
特にライト(書き込み)速度の向上は、動画の書き出しやバックアップ作業において劇的な恩恵をもたらします。
なぜこれほどの差が出るかというと、Thunderbolt 5がPCIe Gen 4 x4のレーンをフル活用できる設計になっているからです。
具体的には、これまでの規格で制限されていた「PCIe 32Gbps」という壁を突破し、64Gbps以上の通信が可能になったことが最大の要因です。
つまり、外付けドライブがようやく内蔵の高速SSDに追いついた時代が到来したのです。
3. 失敗しないためのThunderbolt 5対応デバイス選び
さて、ここで注意が必要なのが機材の組み合わせです。
Thunderbolt 5の性能を享受するためには、ホスト(PC)、ケーブル、周辺機器のすべてが規格に対応している必要があります。
① ホストPCの確認
現在、最も確実なのは2025年後半以降に発売されたMacBook Pro(M4 Pro / M4 Max搭載機)です。
Windows環境では、Intel Core Ultra 200シリーズ(Arrow Lake)を搭載し、かつマザーボード側でTB5コントローラーを積んでいるハイエンド機が対象となります。
② 外付けストレージの選択
TB5の恩恵を最も感じやすいのはSSDです。
現在、OWCなどのメーカーからTB5専用のポータブルSSDが登場していますが、選ぶ際は「搭載コントローラー」に注目してください。
具体的には、JHL9580(Intel製コントローラー)を採用しているモデルが安定性・速度ともに現時点での正解です。
③ ドッキングステーションの重要性
複数のモニターや周辺機器を繋ぐなら、TB5対応ハブは必須です。
これまでのドックは、複数のデバイスを繋ぐと帯域を分け合って速度が低下していましたが、TB5ドックは合計120Gbpsの帯域を持つため、4Kモニター2台と超高速SSDを同時に繋いでもパフォーマンスが落ちません。
4. 盲点になりがちな「ケーブル」の罠
「形が同じUSB-Cだから大丈夫」という考えは、Thunderbolt 5の世界では非常に危険です。
なぜなら、TB5の超高速信号を伝送するためには、これまで以上に高いシールド性能と信号品質が求められるからです。
不適切なケーブルを使用すると、接続が頻繁に切れたり、TB4相当の速度に自動的にダウングレードされたりします。
具体的にチェックすべきポイントは以下の通りです。
- 1. コネクタ部分に「80G」または「120G」の雷マークが刻印されているか。
- 2. 「Thunderbolt 5 Certified(認証済み)」という表記があるか。
- 3. 長さが1メートルを超える場合、パッシブケーブルではなくアクティブケーブルになっているか。
特に安価な「USB4対応」を謳うケーブルの中には、TB5のフルスペックを満たしていないものが多く混在しています。
せっかく高価な本体やSSDを買っても、数千円のケーブルで性能を殺してしまっては本末転倒です。
5. 2025年末のデスク環境を劇的に変える「TB5活用術」
私が実際に構築して「これは正解だった」と感じたセットアップを紹介します。
まず、デスクの中央にはThunderbolt 5ハブを配置し、そこからMacBook Proへケーブル1本で接続しています。
このハブには、以下の機材がぶら下がっています。
- 5K/120Hzの高リフレッシュレートモニター(DisplayPort 2.1経由)。
- TB5対応外付けSSD(メインの動画編集用作業ドライブ)。
- 10GbEイーサネットアダプタ(NASとの通信用)。
- 音楽制作のためのオーディオインターフェース。
驚くべきは、これらすべてを同時にフル稼働させても、一切のラグや転送速度の低下が見られないことです。
以前のTB4環境では、SSDのベンチマークを回すとモニターが一瞬暗くなったり、イーサネットの速度が落ちたりすることがありましたが、TB5ではそんな心配は無用です。
また、eGPU(外付けGPU)を利用しているユーザーにとっても、TB5は救世主です。
これまでの40GbpsではGPUの性能を6割程度しか引き出せませんでしたが、TB5ならハイエンドGPUの性能をほぼ限界まで使い切ることができます。
Q1:Thunderbolt 4のケーブルはTB5でも使えますか?
使えますが、速度は最大40Gbps(TB4相当)に制限されます。
Thunderbolt 5の80Gbps/120Gbpsという速度を出すには、新規格に対応した専用のケーブルが必須となります。
コネクタの形状は同じUSB-Cですが、内部の配線構造が進化しているためです。
Q2:TB5対応製品は発熱がすごいと聞きましたが本当ですか?
本当です。
特にフルスピードで転送を続ける外付けSSDは、かなりの熱を持ちます。
そのため、各メーカーはアルミ筐体の採用やサーマルパッドの強化を行っています。
使用する際は、風通しの良い場所に置くか、ヒートシンク付きのモデルを選ぶことを強く推奨します。
Q3:Windows自作PCでTB5を導入する際の注意点は?
マザーボードにThunderbolt 5ヘッダーがあるか、あるいは背面に直接TB5ポートが搭載されているかを確認してください。
多くの場合、拡張カード(AIC)を別途購入する必要があります。
また、BIOSの設定でThunderboltの機能を有効にするのを忘れないようにしましょう。
2025年も残すところあとわずかですが、Thunderbolt 5への移行はあなたのクリエイティブワークを間違いなく次のステージへ引き上げてくれます。
初期投資は決して安くありませんが、毎日数十分の「待ち時間」がなくなることを考えれば、数ヶ月で元が取れる投資だと言えるでしょう。
皆さんもぜひ、この爆速の世界を体験してみてください。
みなさんのお役に立てば幸いです。
この記事が参考になったら、この記事にあるリンクを色々見てみてください!きっとお役に立つはずです。それでは良い一日を!
