どうもDimです。今回は「うなぎを食べる日?土用の丑の日って結局なんなの?」について解説します。
夏になると、スーパーやレストランで「うなぎ」を見かけることが多くなりますよね。特に、7月の終わりごろには「土用の丑の日」という言葉を耳にすることがあります。この日には、うなぎを食べると元気になれるという風習がありますが、その意味や由来はご存知でしょうか?
先に結論を言います!
☑️土用の期間中に巡ってくる十二支の「丑」の日が「土用の丑の日」です。春夏秋冬すべてにありますが、一般的には夏の土用の丑の日を指します。
☑️夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来は、江戸時代に発明家・平賀源内がウナギ屋にアドバイスしたことから始まりました。
☑️うなぎはビタミンやミネラルが豊富で、疲労回復や栄養補給に効果的です。しかし、旬は冬であり、夏は高値で売られています。
1. 土用とは?
土用(どよう)とは、春夏秋冬の季節の変わり目にあたる約18日間のことです。
この時期は、五行思想(ごぎょうしそう)では「土」が割り当てられており、土を司る神様である土公神(どくじん・どこうじん)が支配する時期だと考えられています。
・春=木 夏=火 秋=金 冬=水 が割り当てられており、季節の変わり目に土が割り当てられています。
土用の期間は以下の通りです。
季節 | 土用の期間 |
---|---|
春 | 立春(りっしゅん・2月4日ごろ)の直前の約18日間 |
夏 | 立夏(りっか・5月6日ごろ)の直前の約18日間 |
秋 | 立秋(りっしゅう・8月7日ごろ)の直前の約18日間 |
冬 | 立冬(りっとう・11月7日ごろ)の直前の約18日間 |
土用の期間は、土公神が支配する時期であるため、土をいじりや旅行、引っ越しはしないほうがいいといわれています。
また、土用には「間日(かんにち)」や「土用殺(どようごろし)」という凶日もあります。
・土用殺とは、自分の生まれ年の十二支と同じ十二支の日が土用に重なることで、運気が下がるとされています。
2. 「丑の日」の意味とは?
「丑(うし)」は十二支のひとつです。十二支とは、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類の動物を使って年や月や日を表す方法です。
私たちは年賀状や生まれ年などで年に当てはめる十二支をよく見かけますが、実は月や日にも当てはめることができます。
土用の期間中に巡ってくる「丑」の日が「土用の丑の日」です。春夏秋冬すべてにありますが、一般的には夏の土用の丑の日を指します。この夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来は次章で説明します。
3. 夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来とは?
夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来は、江戸時代に発明家・平賀源内がウナギ屋にアドバイスしたことから始まりました。
平賀源内とウナギ屋
平賀源内(1728年~1780年)は、発明家や蘭学者として知られる人物です。電気や気象など様々な分野に興味を持ち、独自の研究や実験を行っていました。
ある日、平賀源内は夏の土用の丑の日にウナギ屋が閑古鳥が鳴いているのを見かけました。そこで、ウナギ屋に「今日は丑の日だから、うなぎを食べると元気になれる」という旗を立てるようにアドバイスしました。
このアドバイスはウナギ屋にとって大成功で、たくさんの客が押し寄せてきました。この話が広まり、夏の土用の丑の日にうなぎを食べるという風習が定着したと言われています。
「う」の字になるという言い伝え
夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになったもう一つの由来として、「う」の字になるという言い伝えがあります。
「う」の字になるというのは、暑さで体力が落ちて倒れてしまうことを意味します。この言い伝えは、江戸時代に医師・貝原益軒(かいばらえきけん)が書いた「養生訓(ようじょうくん)」という本に由来します。
この本では、土用の期間は体力が落ちやすく病気になりやすい時期だとして、土用には「う」の字がつくものを食べると良いと書かれています。
この本が広まり、特に「鰻(うなぎ)」が夏バテや疲労回復に効果的だと信じられるようになりました。
4. うなぎは本当に元気になれる?
うなぎはビタミンやミネラルが豊富で、疲労回復や栄養補給に効果的です。
ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあります。糖質は私たちの主要なエネルギー源ですが、ビタミンB1が不足するとエネルギー不足や倦怠感を感じることがあります。
ビタミンB1は水溶性であるため、体内で蓄積されません。そのため、毎日摂取する必要があります。
うなぎはビタミンB1が豊富であり、100gあたり約0.5mg含まれています。これは成人男性の1日の推奨量(1.2mg)の約40%に相当します。
ビタミンB12
ビタミンB12は、赤血球の生成や神経の働きに関係するビタミンです。赤血球は酸素を運ぶ役割がありますが、ビタミンB12が不足すると赤血球が減少し、貧血や神経障害を引き起こすことがあります。
ビタミンB12は動物性食品にしか含まれておらず、植物性食品には含まれていません。そのため、菜食主義者や高齢者はビタミンB12の不足に注意する必要があります。
うなぎはビタミンB12が豊富であり、100gあたり約20μg含まれています。これは成人男性の1日の推奨量(2.4μg)の約8倍に相当します。
カルシウム
カルシウムは、骨や歯の形成や筋肉の収縮に必要なミネラルです。カルシウムが不足すると、骨粗しょう症や歯周病などのリスクが高まります。
カルシウムは乳製品や小魚などに多く含まれていますが、うなぎもカルシウムが豊富です。100gあたり約200mg含まれています。
これは成人男性の1日の推奨量(800mg)の約25%に相当します。
コラーゲン
コラーゲンは、皮膚や骨や関節などの組織を支えるたんぱく質です。コラーゲンが不足すると、肌の弾力や関節の動きが悪くなることがあります。
コラーゲンは動物性食品に多く含まれていますが、うなぎもコラーゲンが豊富です。100gあたり約3g含まれています。これは牛肉(100gあたり約1.5g)よりも多い量です。