どうもDimです。
今回は『ツイッターの代わりになるのか?ジャックドーシーが開発した、分散型SNSブルースカイとは?』について解説します。
SNSと言えば、ツイッターやフェイスブックなどが有名ですが、これらのSNSは中央集権型のSNSと呼ばれます。中央集権型のSNSとは、一つの会社がサーバーやデータを管理しているSNSのことです。
しかし、中央集権型のSNSには問題もあります。例えば、会社がユーザーのデータを勝手に使ったり、アカウントを削除したり、投稿を表示しなかったりすることがあります。また、会社がアルゴリズムを決めているため、ユーザーは自分にとって本当に必要な情報を見逃してしまうこともあります。
そこで、中央集権型のSNSに代わる新しい形態のSNSとして注目されているのが、分散型SNSです。分散型SNSとは、ユーザーが自分でサーバーやデータを管理できるSNSのことです。
分散型SNSの中でも、特に話題になっているのが、ツイッターの元CEOであるジャックドーシーが開発したブルースカイです。ブルースカイは、分散型SNSプラットフォームであり、ユーザーにより多くの権限と自由を与えることを目指しています。
先に結論を言います!
・ブルースカイは、アカウントの移動やアルゴリズムの選択など、ユーザーにより多くの自由度を与える
・ブルースカイは、他の分散型SNSと連携しやすく、相互運用性が高い
・ブルースカイは、オープンソースで開発されており、誰でも参加や貢献ができる
・ブルースカイは、まだ開発段階にあり、具体的な機能やリリース日は未定
・ウェイティングリストに登録は出来る
1. ブルースカイとは?
ブルースカイとは、Twitterの元CEOであるジャックドーシーが2020年12月に発表した分散型SNSプロジェクトです。
非営利団体であるThe Bluesky Foundationが開発に参画しており、今後数年間で完成する予定です。
分散型SNSとは、中央集権的なサーバーを持たず、ユーザーが自由にサーバーを構築し、データを共有することができるSNSのことです。
分散型SNSの技術としては、ActivityPubプロトコルが有名で、これは分散型SNSのインスタンス間でのデータのやり取りを可能にするものです。
ブルースカイは、分散型SNSプラットフォームであり、分散型SNSの技術であるActivityPubプロトコルを使用しています。
ブルースカイは、ユーザーにより多くの権限と自由を与え、プラットフォームをより安全で透明性の高い場所にすることを目的としています。
ブルースカイは、オープンソースのプロジェクトとして開発されており、誰でも自由にコードを閲覧し、貢献することができます。
また、ブルースカイは、他の分散型SNSと連携することができるように設計されており、より大きな分散型ネットワークを形成することができます。
ブルースカイは、まだ開発段階にあるため、具体的な機能やリリース日は明らかにされていませんが、プロジェクトの進捗状況は注目されています。
現在、アプリをダウンロードするとウェイティングリストに登録が出来ます。
2. ブルースカイが注目されている理由
ブルースカイが注目されている理由としては、分散型SNSの普及によるSNSの新しい形態を提供する可能性があることが挙げられます。
Twitter元CEOが分散型SNSプラットフォームの開発に着手したことで、分散型SNSが一般的に認知されるようになりました。
分散型SNSは、中央集権型のSNSに比べて、ユーザーが自分のデータを管理したり、アカウントを移動したり、アルゴリズムを選択したりすることができるため、より自由度が高くなります。
さらに、ブルースカイは、オープンソースのプロジェクトであり、多くの開発者が参加することで、より高度な技術的な特徴を追加していくことが期待されています。
例えば、ブロックチェーンや暗号通貨などの技術を組み合わせることで、ユーザー間の価値交換やインセンティブ設計などが可能になるかもしれません。
これらの理由からも分かるように、ブルースカイはより自由度が高く、ユーザーが自分でコントロールできる分散型SNSということがわかります。
3. ブルースカイの特徴
ここからは、ブルースカイの特徴について下記4つの観点から紹介します。
3-1. アカウントの移動可能
ブルースカイの特徴のひとつに、アカウントの移動が可能というのがあります。つまり、ユーザーがBlueskyのインスタンス間でアカウントを移動できることを指します。
従来のSNSでは、アカウントを削除するとそのアカウントの投稿履歴やフォロワーなどが全て失われてしまいますが、ブルースカイではこの問題を解決することができます。アカウントを移動することで、自分がフォローしている人やフォロワー、投稿履歴などを引き継ぎながら、新しいインスタンスに移行することができます。
3-2. ユーザーがアルゴリズムを選択
ブルースカイの特徴のひとつに、ユーザーがアルゴリズムを選択できるというのがあります。ユーザーが自分に最適な投稿表示アルゴリズムを選択できる機能のことを指します。
従来のSNSでは、アルゴリズムによって投稿が自動的に並び替えられるため、ユーザーは自分のタイムラインに表示される投稿が自分にとって興味深いものであるかどうかを判断するのが難しくなっていました。しかし、ブルースカイではユーザーが好きなアルゴリズムを選択することができます。
3-3. 相互運用性
ブルースカイの特徴のひとつに、相互運用性というのがあります。異なるSNSサービス間で情報を共有しやすくする機能のことを指します。
従来のSNSでは、ユーザーが投稿した情報は、同じSNSサービス内でしか共有されませんでした。しかし、ブルースカイでは、異なるSNSサービス間で情報を共有できるため、ユーザーは自分が使い慣れているSNSサービスを続けながら、異なるSNSサービスのコンテンツにもアクセスできるようになります。
3-4. パフォーマンス
ブルースカイの特徴のひとつに、パフォーマンスというのがあります。高速でスケーラブルなSNSサービスを実現するための技術的な取り組みのことを指し、ブルースカイでは、大規模なロードを高速に行うことを優先しています。
また、ブルースカイはオープンソースのプロジェクトとして開発されており、多くの開発者が参加することで、より高度な技術的な特徴を追加していくことが期待されています。
例えば、ブロックチェーンや暗号通貨などの技術を組み合わせることで、ユーザー間の価値交換やインセンティブ設計などが可能になるかもしれません。
4. ブルースカイ内で使用される専門用語
ブルースカイに関する話題をするときに、よく出てくる専門用語について、簡単に説明します。
4-1. 分散型SNS
分散型SNSとは、中央集権的なサーバーを持たず、ユーザーが自由にサーバーを構築し、データを共有することができるSNSのことです。分散型SNSでは、ユーザーが自分のデータを管理したり、アカウントを移動したり、アルゴリズムを選択したりすることができます。分散型SNSの技術としては、ActivityPubプロトコルが有名です。
4-2. インスタンス
インスタンスとは、分散型SNSのサーバーのことです。インスタンスは、ユーザーが自由に作成したり、参加したりすることができます。インスタンスは、それぞれ独自のルールやテーマを持っており、ユーザーは自分に合ったインスタンスを選ぶことができます。インスタンス間では、データのやり取りができるため、異なるインスタンスのユーザーとも交流することができます。
4-3. ActivityPubプロトコル
ActivityPubプロトコルとは、分散型SNSの技術の一つで、分散型SNSのインスタンス間でのデータのやり取りを可能にするものです。ActivityPubプロトコルは、W3C(World Wide Web Consortium)によって標準化されており、多くの分散型SNSが採用しています。ActivityPubプロトコルは、ユーザーが自分のデータを管理しやすくし、プラットフォームに依存しないようにすることを目的としています。
5. ブルースカイの仕組み
ブルースカイの仕組みについて、簡単に説明します。
5-1. ユーザーがインスタンスを選択
ブルースカイでは、ユーザーは自分でインスタンスを選択することができます。インスタンスは、分散型SNSのサーバーであり、それぞれ独自のルールやテーマを持っています。ユーザーは自分に合ったインスタンスを選ぶことで、自分の好みや価値観に沿ったコミュニティに参加することができます。
5-2. ユーザーがアカウントを作成
ブルースカイでは、ユーザーは自分でアカウントを作成することができます。アカウントは、ユーザーの投稿やフォロワーなどの情報を持っています。アカウントはインスタンスごとに作成されるため、ユーザーは複数のインスタンスに参加する場合は複数のアカウントを作成する必要があります。
5-3. ユーザーが投稿やフォローを行う
ブルースカイでは、ユーザーは自分のアカウントから投稿やフォローを行うことができます。投稿は、テキストや画像などのコンテンツであり、フォローは、他のユーザーのアカウントを購読することです。
投稿やフォローは、自分が参加しているインスタンス内だけでなく、他のインスタンスにも共有されることができます。これにより、ユーザーは自分のインスタンス以外のユーザーとも交流することができます。
5-4. ユーザーがアカウントを移動する
ブルースカイでは、ユーザーは自分のアカウントを移動することができます。アカウントを移動するというのは、自分が参加しているインスタンスから別のインスタンスにアカウントを移行することです。アカウントを移動することで、自分がフォローしている人やフォロワー、投稿履歴などを引き継ぎながら、新しいインスタンスに移行することができます。これにより、ユーザーは自分に合わなくなったインスタンスから離れることができます。
5-5. ユーザーがアルゴリズムを選択する
ブルースカイでは、ユーザーは自分でアルゴリズムを選択することができます。アルゴリズムとは、投稿を表示する順番や方法を決めるものです。ブルースカイでは、ユーザーは自分に最適なアルゴリズムを選択できるため、自分にとって本当に必要な情報を見逃さずに見ることができます。
6. ブルースカイの将来性
ブルースカイの将来性について、簡単に説明します。
6-1. SNSの新しい形態を提供する
ブルースカイは、SNSの新しい形態を提供する可能性があります。従来のSNSでは、会社がサーバーやデータを管理しており、ユーザーはその影響を受けることになります。
しかし、ブルースカイでは、ユーザーが自分でサーバーやデータを管理できるため、より自由度が高くなります。また、ブルースカイでは、ユーザーが自分でアルゴリズムを選択できるため、より必要な情報にアクセスできます。これらの特徴は、SNSの使い方や価値観を変える可能性があります。
6-2. オープンソースで開発されている
ブルースカイは、オープンソースで開発されています。オープンソースとは、コードが公開されており、誰でも参加や貢献ができることを指します。
オープンソースで開発されていることは、ブルースカイの進化にとって大きなメリットです。なぜなら、多くの開発者がブルースカイの改良や拡張に関わることで、より高度な技術や機能が追加される可能性があるからです。
例えば、ブロックチェーンや暗号通貨などの技術を組み合わせることで、ユーザー間の価値交換やインセンティブ設計などが可能になるかもしれません。
6-3. 他の分散型SNSと連携する
ブルースカイは、他の分散型SNSと連携することができます。これは、相互運用性という特徴によるものです。相互運用性とは、異なるSNSサービス間で情報を共有しやすくする機能のことです。
ブルースカイは、他の分散型SNSと連携することができるように設計されており、より大きな分散型ネットワークを形成することができます。
これにより、ユーザーは自分が使い慣れているSNSサービスを続けながら、異なるSNSサービスのコンテンツにもアクセスできるようになります。
Q&A
Q1. Blueskyに参加するにはどうすればいいですか?
A1. Blueskyに参加するには、まず待機リストに登録する必要があります。待機リストに登録するには、Blueskyの公式サイト(https://blueskyweb.xyz/)にアクセスし、メールアドレスを入力して送信するだけです。登録後、招待コードがメールで送られてきますので、それを使ってBlueskyのアプリをダウンロードしてインストールします。その後、アカウントを作成してBlueskyに参加できます。
Q2. Blueskyはどのように収益を得ていますか?
A2. Blueskyは非営利団体であるThe Bluesky Foundationが運営しており、Twitterからの資金提供を受けています。Blueskyは、ユーザーからの料金や広告などの収益源は持っていません。Blueskyは、分散型SNSの普及と発展に貢献することを目的としています。
Q3. BlueskyはTwitterとどのように関係していますか?
A3. BlueskyはTwitterの元CEOであるジャック・ドーシーが発表したプロジェクトであり、Twitterからの資金提供を受けています。しかし、BlueskyはTwitterから独立した非営利団体が運営しており、Twitterとは直接的な関係はありません。Blueskyは、Twitterと同じくツイートと呼ばれる短いメッセージを投稿することができますが、Blueskyは分散型SNSであるため、Twitterとは異なる特徴や仕組みを持っています。
今日のまとめ
今回は『ツイッターの代わりになるのか?ジャックドーシーが開発した、分散型SNSブルースカイとは?』について解説しました。
まとめると、以下のようになります。
・ブルースカイは、アカウントの移動やアルゴリズムの選択など、ユーザーにより多くの自由度を与える
・ブルースカイは、他の分散型SNSと連携しやすく、相互運用性が高い
・ブルースカイは、オープンソースで開発されており、誰でも参加や貢献ができる
・ブルースカイは、まだ開発段階にあり、具体的な機能やリリース日は未定
・ウェイティングリストに登録は出来る
以上です。みなさんのお役に立てれば幸いです。それでは良い1日を!