どうもDimです。今回は『Jidu Automobile(集度汽車)』について解説します。

先に結論を言います!

Jidu Automobile(集度汽車)とは、
– 中国のIT大手Baidu(百度)と電気自動車メーカーGeely(吉利汽車)が共同出資した合弁会社で、2021年に設立された
– 情感と智慧を兼ね備えた革命的な「ロボカー」を開発している
– 2022年6月に初めてのコンセプトカー「ROBO-01」を発表し、2023年に量産モデルを発売する予定である

という、新しいタイプの自動車会社です。

Jidu Automobile(集度汽車)の特徴

Jidu Automobile(集度汽車)は、Baidu(百度)の自動運転技術とGeely(吉利汽車)の電気自動車プラットフォームを組み合わせて、人間とコミュニケーションできる「ロボカー」を作り出そうとしています。その特徴は以下の通りです。

ドアハンドルがなく、音声認識で完全に制御できる

Jidu Automobile(集度汽車)が発表したコンセプトカー「ROBO-01」は、ドアハンドルがなく、音声認識で完全に制御できるという画期的なデザインです。ドアは顔認証や指紋認証で開閉でき、運転席や助手席も音声で調整できます。また、インターネットに接続されていなくても、オフラインでも音声アシスタントが利用できるようになっています。

自動運転レベル4の能力を持ち、レーダーとカメラを搭載している

「ROBO-01」は、自動運転レベル4の能力を持っています。これは、人間の介入が不要なほど高度な自動運転技術のことです。Baidu(百度)が開発した自動運転ソフトウェア「Apollo」を搭載しており、レーダーとカメラを使って周囲の状況を把握し、安全に走行できます。

感情や性格を持ち、人間と対話できる

「ROBO-01」は、単なる移動手段ではなく、人間と対話できる「ロボカー」です。感情や性格を持ち、運転者や乗客の好みや気分に合わせて応答したり、音楽や映像などのエンターテイメントを提供したりします。また、「ROBO-01」は自分自身も学習して成長し、人間との関係を深めていくことができます。

Jidu Automobile(集度汽車)の背景

Jidu Automobile(集度汽車)は、2021年3月に正式に設立されたばかりの新しい会社ですが、その背景には、中国のIT業界と自動車業界の動向があります。

中国のIT業界は自動車分野に参入している

中国では、IT業界の大手企業が自動車分野に参入しています。例えば、スマートフォンメーカーのXiaomi(小米)は、2021年4月に電気自動車事業に進出すると発表しました。また、配車サービスのDidi(滴滴出行)は、2021年5月に自社ブランドの電気自動車「D1」を発売しました。これらの企業は、テスラなどの外国勢と競合するために、自動運転やコネクテッドカーなどの先端技術を活用しています。

Geely(吉利汽車)は電気自動車プラットフォームを提供している

Jidu Automobile(集度汽車)のもう一方の親会社であるGeely(吉利汽車)は、中国で最大級の電気自動車メーカーです。Geely(吉利汽車)は、電気自動車プラットフォーム「SEA」を開発し、他社にも提供しています。「SEA」は、様々なサイズや形状の電気自動車を作ることができる汎用性の高いプラットフォームで、Baidu(百度)やFoxconn(富士康)などと提携しています。

Jidu Automobile(集度汽車)の今後

Jidu Automobile(集度汽車)は、2022年6月にコンセプトカー「ROBO-01」を発表しましたが、その今後はどうなるでしょうか?

2023年に量産モデルを発売する予定である

Jidu Automobile(集度汽車)は、「ROBO-01」の量産モデルを2023年に発売する予定です。量産モデルは、コンセプトカーと90%近い形で作られると言われています。価格は20万元(約340万円)以上になると見られています。Jidu Automobile(集度汽車)は、「ROBO-01」を最初に中国市場で販売し、その後に海外市場にも展開する計画です。

新しいタイプの販売チャネルを構築する予定である

Jidu Automobile(集度汽車)は、「ROBO-01」を従来の自動車販売店ではなく、新しいタイプの販売チャネルを構築する予定です。具体的には、Baidu(百度)が運営するメタバースアプリ「Xirang」やオンラインショッピングサイト「Tmall」などを利用して、「ROBO-01」をオンラインで予約や購入できるということです。このように、Jidu Automobile(集度汽車)は、オンラインでの販売チャネルを重視しており、従来の自動車販売店とは異なるアプローチをとっています。

2021年12月に社名を変更した

Jidu Automobile(集度汽車)は、2021年12月7日に社名を「上海米航汽車有限公司」に変更しました。これは、「米」がBaidu(百度)の英語名の頭文字であること、「航」がGeely(吉利汽車)の英語名の頭文字であること、「米航」が「未来」に通じることなどから、両社の協力関係と未来志向を表現したものです。ただし、ブランド名は「集度」のままであり、ロゴも変更されていません。

今日のまとめ

今回は『Jidu Automobile(集度汽車)』について解説しました。Jidu Automobile(集度汽車)は、
– 中国のIT大手Baidu(百度)と電気自動車メーカーGeely(吉利汽車)が共同出資した合弁会社で、2021年に設立された
– 情感と智慧を兼ね備えた革命的な「ロボカー」を開発している
– 2022年6月に初めてのコンセプトカー「ROBO-01」を発表し、2023年に量産モデルを発売する予定である
– 新しいタイプの販売チャネルを構築する予定である
– 2021年12月に社名を「上海米航汽車有限公司」に変更した

という、新しいタイプの自動車会社です。Jidu Automobile(集度汽車)は、IT業界と自動車業界の最先端技術を組み合わせて、人間とコミュニケーションできる「ロボカー」を作り出そうとしています。これからもJidu Automobile(集度汽車)の動向に注目していきましょう。

みなさんのお役になれば幸いです。それでは良い1日を!