どうもDimです。今回は「ロングテールキーワードとは?初心者向け解説と効果的な使い方」というテーマについて解説します。
先に結論を言います!
ロングテールキーワードとは、
・競合が少なく上位表示しやすく、コンバージョン率が高いという特徴があります。
・SEOにおいては、安定的な集客を実現するために重要なキーワードです。
・選び方は、ブログのテーマや記事単位の検索キーワードを決めた後、キーワードプランナーやウーバーサジェストなどのツールを使って調べます。
・記事を書くときは、検索意図に合わせてニーズを満たす内容にし、親しみやすくカジュアルな言葉で話しかけるようにします。
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードという言葉は、元々は主力商品よりもニッチな商品の売上合計の方が上回る現象のことを指すものでした。下記の図のように縦軸を販売金額、横軸を商品として販売金額が高い順に並べてグラフを作成した場合に、販売金額が少ない商品群が長い尻尾(ロングテール)のように見えることからロングテールと呼ばれています。
SEOに置き換えると、検索ボリュームの大きなビッグワードを、ニッチなキーワード(ロングテールキーワード)の検索ボリュームの合計が上回ることを指します。
ロングテールキーワードは、月間検索回数(ボリューム)が1万回を超えるようなビッグキーワードを軸にして、3〜4の単語数で構成される傾向にあり、あくまで一般的な目安ですが、月間検索ボリュームが千回未満と少ないものになります。また、「スモールキーワード」や「ニッチキーワード」と言い換えられることもあります。
例えば、「ランニングシューズ 選び方 初心者」や「都内 紅葉 ライトアップ」などがロングテールキーワードです。これらは、「ランニングシューズ」や「紅葉」というビッグキーワードに対して、より具体的で明確な検索ニーズを表しています。
ロングテールキーワードのメリット
SEOで集客を狙う場合には誰からも検索されないキーワードを対策するよりも、検索ボリュームの大きなキーワードを対策する方が効果が高いことは言うまでもありません。しかしながら、検索ボリュームが少ないにも関わらず、ロングテールキーワードの対策には大きなメリットがあります。
・上位表示されやすい
・安定的に集客できる
・音声検索との相性が良い
・ビッグキーワードの上位表示につながる
それぞれ見ていきましょう。
コンバージョン率が高い
ロングテールキーワードはユーザーの意図が明確である場合が多くコンバージョン率が高まる傾向にあります。
コンバージョン率(CVR)とは、Webサイトに訪れた人がどれくらいの割合で商品やサービスを購入したのか、その割合のことを言います。たとえば、
・5人来て5人購入 → コンバージョン率100%
となります。
コンバージョン率が高くなる理由は次の2つです。
・検索意図にあわせた記事をつくりやすい
上記について、「bbq コンロ コンパクト」 のキーワードを例に説明します!
検索ユーザーの意欲が高い
「bbq コンロ コンパクト」で検索する人は、
『コンパクトなバーベキューコンロを探していて、良いのがあれば購入したい! 』
という検索意図があります。そのため、このキーワードで検索する人のほとんどが、すでに購入目的で検索している人です。
サイトに訪れた人は魅力的な商品があれば、購入してくれる可能性が高くなります。
この例に限らず、ロングテールキーワードで検索する人は
自分の悩みの解像度が高い状態
なので、具体的なアクションを起こす意欲がすでに高い傾向があります。
検索意図にあわせた記事を作りやすい
「bbq コンロ コンパクト」を対策キーワードとして記事を書く場合、特定のユーザーのシチュエーションに限定して書くことができます。
たとえば、
・家族や友人とのバーベキューを楽しみたい
・収納スペースが限られている
・簡単に設置できるものが良い
というシチュエーションにある人を想定して、記事を書くことができます。このように、ロングテールキーワードは検索ユーザーのニーズや状況を絞り込むことができるので、記事の内容も具体的で分かりやすくなります。
また、記事のタイトルや見出しも、検索ユーザーの興味を引くように工夫することができます。たとえば、
・コンパクトなバーベキューコンロを選ぶときに知っておきたい5つのポイント
・コンパクトなバーベキューコンロで家族や友人と楽しむ方法
などが考えられます。これらのタイトルは、検索ユーザーに対して、
『この記事を読めば、コンパクトなバーベキューコンロについて知りたいことが分かる! 』
というメッセージを伝えることができます。これにより、記事へのクリック率や滞在時間が向上し、SEOにも有利になります。
上位表示されやすい
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ない分、競合も少なくなります。つまり、上位表示するために必要なSEOの努力が少なくて済むということです 。
ビッグキーワードは、多くの人が検索するために、多くのサイトが対策しています。そのため、上位表示するためには高い品質の記事を書くだけでなく、外部リンクや内部リンクなどのSEO対策も必要になります。これには時間やコストがかかりますし、結果が出るまでにも時間がかかります。
一方、ロングテールキーワードは、ニッチな検索ニーズを満たすために、競合が少ない場合が多いです。そのため、記事の品質やSEO対策をしっかりと行えば、比較的短期間で上位表示することが可能です。また、上位表示した記事は、ビッグキーワードの上位表示にもつながることがあります。
例えば、「bbq コンロ コンパクト」で上位表示した記事は、「bbq コンロ」や「バーベキューコンロ」などのビッグキーワードでも関連性が高いと判断される可能性があります。これにより、ビッグキーワードでも上位表示するチャンスが増えます。
安定的に集客できる
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ない分、季節やトレンドに左右されにくいという特徴があります 。
ビッグキーワードは、季節やトレンドによって検索ボリュームが変動することがあります。たとえば、「紅葉」は秋に検索されることが多く、「花粉症」は春に検索されることが多いです。また、「オリンピック」や「コロナウイルス」などは時事性の高いキーワードであり、トレンドによって検索ボリュームが変わります。
一方、ロングテールキーワードは、ニッチな検索ニーズを満たすために、季節やトレンドに関係なく検索されることが多いです。たとえば、「ランニングシューズ 選び方 初心者」や「都内 紅葉 ライトアップ」などは、季節やトレンドに関係なく検索される可能性が高いです。これにより、安定的に集客することができます。
音声検索との相性が良い
ロングテールキーワードは、音声検索との相性が良いという特徴もあります 。
音声検索とは、スマートフォンやスマートスピーカーなどの音声認識機能を使って検索することです。音声検索では、自然言語で話すように検索することが多いです。たとえば、
・「近くのラーメン屋さんを教えて」
・「明日の予定を確認して」
などが音声検索の例です。これらは、文字で入力する場合よりも長くて具体的なキーワードです。つまり、
音声検索ではロングテールキーワードを使うことが多い
ということです。
音声検索は近年急速に普及しており、今後もさらに増えることが予想されます 。そのため、
音声検索で上位表示するためにはロングテールキーワードを対策する必要がある
と言えます。
ビッグキーワードの上位表示につながる
ロングテールキーワードを対策することで、
ビッグキーワードでも上位表示するチャンスを増やすことができます。これは、ロングテールキーワードの記事がビッグキーワードの記事に内部リンクを貼ることで、サイト全体のSEOパワーを高める効果があるからです 。
内部リンクとは、自分のサイト内の別のページにリンクを貼ることです。内部リンクには次のようなメリットがあります。
・サイトの構造や関連性を明確にする
・サイト全体のSEOパワーを分散させない
例えば、あなたが「bbq コンロ コンパクト」の記事を書いたとします。その記事に「bbq コンロ」や「バーベキューコンロ」などのビッグキーワードの記事への内部リンクを貼ることで、次のような効果が期待できます。
・「bbq コンロ コンパクト」の記事と「bbq コンロ」や「バーベキューコンロ」の記事が関連していることが分かりやすくなる
・「bbq コンロ コンパクト」の記事から流れるSEOパワーが、「bbq コンロ」や「バーベキューコンロ」の記事にも伝わる
これにより、「bbq コンロ」や「バーベキューコンロ」などのビッグキーワードでも上位表示する可能性が高まります。
ロングテールキーワードの選び方
では、どうやってロングテールキーワードを選ぶのでしょうか?ここでは、次の4つのステップで説明します。
・記事単位の検索キーワードを決める
・キーワードプランナーやウーバーサジェストなどのツールで調べる
・検索意図に合わせて最適なキーワードを選ぶ
それぞれ見ていきましょう。
ブログのテーマを決める
まずは、あなたがブログで発信したいテーマを決めます。テーマとは、あなたが得意とする分野や興味がある分野、あなたが解決したい問題や提供したい価値などです。たとえば、
・都内在住者向けに紅葉スポットやライトアップイベント、おすすめグルメなどを紹介する
などがテーマの例です。テーマを決めることで、あなたがターゲットとする読者層やニーズを明確にすることができます。また、テーマに沿った記事を書くことで、ブログ全体の一貫性や信頼性も高まります。
記事単位の検索キーワードを決める
次に、テーマに沿った記事単位の検索キーワードを決めます。検索キーワードとは、あなたが記事で対策したいキーワードです。検索キーワードは、あなたが書きたい内容や提供したい価値に基づいて考えます。たとえば、
・都内 紅葉 ライトアップ
などが検索キーワードの例です。検索キーワードは、あくまで仮説であり、実際に検索されているかどうかは確認する必要があります。そのため、次にツールで調べるステップに進みます。
キーワードプランナーやウーバーサジェストなどのツールで調べる
仮説として考えた検索キーワードを、キーワードプランナーやウーバーサジェストなどのツールで調べます。これらのツールは、検索キーワードの月間検索ボリュームや競合度、関連キーワードなどを教えてくれます。これにより、検索キーワードの実態や妥当性を確認することができます。
例えば
・「ランニングシューズ 選び方 初心者」は競合度が低い
・「ランニングシューズ 選び方 初心者」に関連するキーワードは「ランニングシューズ おすすめ 初心者」や「ランニングシューズ サイズ 初心者」などがある
これらの情報をもとに、検索キーワードを修正したり、関連キーワードを追加したりすることができます。たとえば、
・「ランニングシューズ 選び方 初心者」に「ランニングシューズ サイズ 初心者」を組み合わせる
・「ランニングシューズ 選び方 初心者」に「ランニングシューズ メンズ」「ランニングシューズ レディース」などの性別別のキーワードを追加する
などが考えられます。これにより、より具体的で明確な検索ニーズに応えることができます。
検索意図に合わせて最適なキーワードを選ぶ
最後に、検索意図に合わせて最適なキーワードを選びます。検索意図とは、ユーザーが検索するときに持っている目的や期待です。たとえば、
・「紅葉 ライトアップ」と検索する人は、ライトアップされた紅葉の写真やイベント情報などを知りたい
というように、同じテーマでも検索キーワードによって検索意図は異なります。そのため、
記事の内容が検索意図にマッチしているかどうか
を確認する必要があります。これは、実際に自分で検索してみて、
自分の記事が上位表示されたらクリックしたいかどうか
を判断することでできます。
例えば、「都内 紅葉 ライトアップ」というキーワードで記事を書く場合、次のような内容にすれば良いでしょう。
・各スポットの見頃や営業時間、料金などの情報
・各スポットのライトアップされた紅葉の写真
・各スポットへのアクセス方法や周辺のグルメ情報
これらの内容は、「都内 紅葉 ライトアップ」というキーワードで検索する人が求めている情報です。そのため、この記事は検索意図にマッチしていると言えます。
一方、「都内 紅葉 ライトアップ」というキーワードで次のような内容の記事を書く場合、
・紅葉が色づく仕組みや理由の解説
・紅葉にまつわる歴史や文化の紹介
これらの内容は、「都内 紅葉 ライトアップ」というキーワードで検索する人が求めている情報ではありません。そのため、この記事は検索意図にマッチしていないと言えます。
このように、ロングテールキーワードを選ぶ際には、
自分が書きたい内容や提供したい価値が、ユーザーが求めている情報や解決策と一致しているかどうか
を確認することが重要です。そうすれば、ユーザー満足度も高まり、SEO効果も高まります。
ロングテールキーワードのデメリット
ロングテールキーワードには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットとは次のようなものです。
・記事の数が多くなる
・キーワードの選定が難しい
それぞれ見ていきましょう。
検索ボリュームが少ない
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないという特徴があります。これは、一つ一つのキーワードに対する集客力が低いということです。たとえば、
・「ランニングシューズ」は月間検索ボリュームが10,000〜100,000回
というように、ビッグキーワードに比べてロングテールキーワードの検索ボリュームは圧倒的に少ないです。そのため、
ロングテールキーワードだけで大きな集客を狙うことは難しい
と言えます。ロングテールキーワードは、ビッグキーワードと組み合わせて使うことで、効果を発揮します。
記事の数が多くなる
ロングテールキーワードは、一つ一つの記事に対して細かく対策する必要があります。これは、
記事の数が多くなる
ということです。たとえば、
・「ランニングシューズ おすすめ 初心者」
・「ランニングシューズ サイズ 初心者」
・「ランニングシューズ メンズ」「ランニングシューズ レディース」
などのロングテールキーワードを対策する場合、それぞれに対して別々の記事を書く必要があります。これに比べて、
「ランニングシューズ」
というビッグキーワードを対策する場合、一つの記事でまとめることができます。
記事の数が多くなるということは、記事を書く時間やコストがかかるということです。また、記事の管理や更新も大変になるということです。
そのため、ロングテールキーワードを選ぶ際には、必要かつ十分な数に絞る
ことが重要です。
キーワードの選定が難しい
ロングテールキーワードは、検索ユーザーのニーズや状況を絞り込むことができますが、その分、
キーワードの選定が難しい
ということです。たとえば、
・「都内 紅葉 ライトアップ おすすめ」
・「都内 紅葉 ライトアップ 2023年」
・「都内 紅葉 ライトアップ 人気」
などのロングテールキーワードを選ぶ場合、どれが最適なキーワードか判断するのは簡単ではありません。これは、
検索意図や競合度などを考慮する必要がある
からです。そのため、
ロングテールキーワードを選ぶ際には、ツールや実際の検索結果を参考にする
ことが重要です。
ロングテールキーワード対策のコツ
ロングテールキーワード対策には、次のようなコツがあります。
・検索意図に応える記事を書く
・親しみやすくカジュアルな言葉で話しかける
それぞれ見ていきましょう。
ビッグキーワードとロングテールキーワードのバランスをとる
ロングテールキーワード対策は、ビッグキーワード対策と併用することで効果を発揮します。ビッグキーワードは、検索ボリュームが大きく、集客力が高いですが、競合も多く、上位表示するのが難しいです。一方、ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少なく、集客力が低いですが、競合も少なく、上位表示するのが容易です。
そのため、
ビッグキーワードで集客し、ロングテールキーワードでコンバージョンする
という戦略が有効です。たとえば、
・「紅葉」で集客し、「都内 紅葉 ライトアップ」でコンバージョンする
などが考えられます。これにより、
検索ユーザーのニーズに応じて最適な記事を提供する
ことができます。
検索意図に応える記事を書く
ロングテールキーワード対策では、
検索意図に応える記事を書く
ことが重要です。検索意図とは、ユーザーが検索するときに持っている目的や期待です。たとえば、
・「都内 紅葉 ライトアップ」で検索する人は、都内でライトアップされた紅葉を楽しめるスポットやイベント情報を知りたい
というように、ロングテールキーワードでは検索意図が明確になります。そのため、
記事の内容やタイトルや見出しが検索意図にマッチしているかどうか
を確認する必要があります。これは、実際に自分で検索してみて、
自分の記事が上位表示されたらクリックしたいかどうか
を判断することでできます。
また、
記事の内容やタイトルや見出しが他のサイトと差別化されているかどうかも確認する必要があります。
これは、自分の記事が他のサイトよりも魅力的かどうかを判断することでできます。
親しみやすくカジュアルな言葉で話しかける
ロングテールキーワード対策では、
親しみやすくカジュアルな言葉で話しかけることも効果的です。これは、
ユーザーとの距離感を縮めることにつながります。たとえば、
・「こんにちは!Dimです。今回は都内でライトアップされた紅葉を楽しめるスポットをご紹介します。」
などのように、自己紹介や挨拶を入れたり、読者に直接話しかけたりすることで、親しみやすさや信頼感を高めることができます。
また、
ユーザーの気持ちや悩みに共感することも効果的です。たとえば、
・「都内では紅葉の季節になると多くの人がスポットを訪れますが、ライトアップされた紅葉はまた違った魅力がありますよね。私も夜景好きなので、ライトアップされた紅葉は見逃せません。」
などのように、ユーザーの気持ちや悩みに共感したり、自分の経験や感想を述べたりすることで、読者とのコミュニケーションを深めることができます。
今日のまとめ
今日は、「ロングテールキーワードとは?初心者向け解説と効果的な使い方」というテーマについて解説しました。ここで今日のまとめをおさらいしましょう。
・ロングテールキーワードのメリットは、コンバージョン率が高く、上位表示されやすく、安定的に集客できることです。
・ロングテールキーワードのデメリットは、検索ボリュームが少なく、記事の数が多くなり、キーワードの選定が難しいことです。
・ロングテールキーワードの選び方は、ブログのテーマを決めた後、記事単位の検索キーワードを決めてツールで調べて検索意図に合わせて最適なキーワードを選ぶことです。
・ロングテールキーワード対策のコツは、ビッグキーワードとロングテールキーワードのバランスをとり、検索意図に応える記事を書き、親しみやすくカジュアルな言葉で話しかけることです。
以上で今日の解説は終わります。この記事があなたのブログ運営やSEO対策に役立てば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました!