どうもDimです。今回は「V2H(Vehicle to Home)とは?電気自動車の電気を家庭で活用する方法」について解説します。
先に結論を言います!
- V2Hとは、電気自動車やプラグインハイブリッド車の大容量バッテリーを家庭用電源として活用するシステムです。
- V2Hのメリットは、災害時の非常用電源として使えたり、電気代を節約できたり、地球環境にやさしい電気の使い方ができたりすることです。
- V2Hの導入に必要な条件は、自宅と駐車場が隣接していることと、電力会社の承諾を受けることです。
何故なら、V2Hは電気自動車やプラグインハイブリッド車に蓄えられた電気を、家庭で有効活用するためのシステムや考え方です。
直訳すると“車から家へ”となることからもわかるように、V2H機器を介して、電気自動車やプラグインハイブリッド車と家の電気を行き来させることができます。
V2Hを導入することで得られるメリットは次の5つです。
メリット1:災害時の非常用電源を確保できる
台風や大雪などの自然災害による停電で、家庭の電気が使えなくなってしまったというニュースを耳にすることがあると思います。
そうした事態への備えとして、電気自動車やプラグインハイブリッド車の大容量バッテリーを非常用電源に利用できる。
V2Hを通じた給電は電力会社とは系統が異なるため、停電時にも電気を使用することが可能です。
電気自動車やプラグインハイブリッド車に充電した電気を停電時の非常用電源として使えることが、導入のメリットとして挙げられます。
メリット2:電気代を削減できる
V2Hを導入すると、電気代を節約できるため経済的です。
電気自動車やプラグインハイブリッド車を使用していない間は電気自動車に充電し、その電気を必要なときにV2Hを通じて家の中で利用すれば、電気代を節約することができます。
例えば、夜間や休日などに安い時間帯の電気で充電し、昼間や平日などに高い時間帯の電気を使わずに済ませることができます。
また、太陽光発電の余剰電力で充電できた分は、ガソリン代が浮いたことになり非常に経済的です。
メリット3:EVやPHVの充電時間が短くなる
V2HからEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド自動車)に充電する場合、家庭用のコンセントを使う場合と比べて短時間で充電できます。
一般的に、V2HでEV・PHVに充電する時間は200ボルトの家庭用コンセントを使う場合の半分程度です。
車に搭載されている蓄電池の容量によって完全に充電されるまでの時間は異なりますが、倍速充電となるため通常の充電時間よりも約半分の時間で充電できます。
メリット4:太陽光発電の余剰電力を賢く使える
V2Hの種類に関わらず、V2Hを導入することで太陽光発電で発生した余剰電力を活用することが可能です。
太陽光発電で余剰電力が生じた場合にV2Hから電気自動車へ充電し、充電が完了した時点で売電に振り分けるなどの設定ができます。
これにより、太陽光発電の売電単価が低くなる「卒FIT」後も、太陽光発電の余剰電力を有効活用できます。
メリット5:地球環境にやさしい電気の使い方ができる
V2Hを導入すると、地球環境にやさしい電気の使い方ができます。
太陽光発電を利用している家庭でV2Hを導入すると、太陽光発電のクリーンな電気でEVやPHVに充電し走行できるのはもちろん、太陽の出ていない夜などにそのクリーンな電気を家へ戻し利用することができます。
再生可能エネルギーである太陽光で発電したクリーンな電気をご家庭でなるべく多くご利用いただくことにより、CO2排出量が削減され、環境にやさしい生活を送ることができるようになります。
今日のまとめ
今回は「V2H(Vehicle to Home)とは?電気自動車の電気を家庭で活用する方法」について解説しました。
V2Hとは、電気自動車やプラグインハイブリッド車の大容量バッテリーを家庭用電源として活用するシステムです。
V2Hのメリットは、災害時の非常用電源として使えたり、電気代を節約できたり、地球環境にやさしい電気の使い方ができます。
V2Hの導入に必要な条件は、自宅と駐車場が隣接していることと、電力会社の承諾です。
みなさんのお役になれば幸いです。それでは良い1日を!
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